24-Jun-2025 新たな画像作成法が明らかにした原始惑星系円盤の構造の進化過程 National Institutes of Natural Sciences Peer-Reviewed Publication アルマ望遠鏡の公開観測データから、新たな画像作成の方法を使って多数の原始惑星系円盤を描き出すことで、円盤の中の構造が生じる時期と条件が絞り込まれてきました。原始惑星系円盤の構造はどのように進化していくのか、そして惑星はいつ、どうやって生まれるのかを理解する上で、たいへん重要な知見です。 Journal Publications of the Astronomical Society of Japan Funder Japan Society for the Promotion of Science, Japan Society for the Promotion of Science, Japan Society for the Promotion of Science, NAOJ ALMA Scientific Research grant, National Science and Technology Council of Taiwan, National Science and Technology Council of Taiwan
23-Jun-2025 摩擦現象の謎「静摩擦のパラドックス」を簡単なモデルで説明 Yokohama National University Peer-Reviewed Publication 横浜国立大学の中野健教授と渡辺稔紀大学院生は、摩擦現象の謎として長年残されている「静摩擦のパラドックス」の問題に取り組み、わずか六個のパラメータで描かれる力学的なトイモデルで明快に説明するシナリオを発見しました。 Journal Physical Review E Funder Japan Science and Technology Agency, Japan Science and Technology Agency
23-Jun-2025 関所の守りを堅めて、がん転移を阻止 Innovation Center of NanoMedicine Peer-Reviewed Publication ・核酸医薬を効率良くセンチネルリンパ節に送達できる「ダイナミックナノマシン」を開発 ・がん転移の関所となるセンチネルリンパ節に核酸医薬を送達することで、その免疫系が活性化され、マウスモデルでのがんの転移・再発を抑止 ・がん免疫療法が強化され、免疫療法が無効ながんにも効果 ・ナノマシンのサイズ精密調整(~10 nm)が可能となり、センチネルリンパ節への送達が実現 ・計算科学的手法によりナノマシンの設計が可能 ・5年以内の治験の開始を目指す ・本発表は、東京大学大学院工学系研究科の宮田完二郎教授(iCONM客員研究員)のグループがiCONM研究者と共同で進める研究プロジェクト Journal Journal of the American Chemical Society Funder Japan Agency for Medical Research and Development, Japan Society for the Promotion of Science, Japan Science and Technology Agency
19-Jun-2025 オニヒトデのコミュニケーションの仕組みを解明し、サンゴ礁保護の手がかりに Okinawa Institute of Science and Technology (OIST) Graduate University Peer-Reviewed Publication 現在、オニヒトデの対策としては、一匹ずつ手作業で取り除いて駆除する方法が主流ですが、非常に非効率で、労働集約的であり、コストもかかります。そうした中、オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)とオーストラリアのサンシャインコースト大学、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは、オニヒトデがその特徴的なとげを使って、繁殖期以外でもペプチドの「匂い」を嗅ぎ分け、互いにコミュニケーションを取っていることを発見しました。この発見を基に、研究チームは低濃度で毒性のない合成ペプチドを開発しました。この研究成果は科学誌『iScience』に掲載されました。今回の発見は、オニヒトデを特定の場所に誘導し、多くの個体を一度に効率よく駆除することを可能にする、有力な有害生物制御用ペプチド「Acanthaster attractins」の開発につながる可能性があります。 Journal iScience
18-Jun-2025 Insilico Medicine、局所進行性/転移性固形腫瘍治療のための新規MAT2A阻害剤ISM3412の患者への初回投与を完了 InSilico Medicine Business Announcement マサチューセッツ州ケンブリッジ – 2025年6月18日 – 生成人工知能(AI)駆動の臨床段階バイオテクノロジー企業であるInsilico Medicine(「Insilico」)は本日、局所進行性および転移性固形腫瘍患者において、新規構造を持つ潜在的にベストインクラスでAI支援型のMAT2A阻害剤であるISM3412を評価する国際多施設臨床試験(NCT06414460)で最初の患者への投与が行われたことを発表しました。
17-Jun-2025 ACS Medicinal Chemistry Letters|Insilico MedicineのChemistry42が新規化学型のPan-KRAS阻害剤を実現 InSilico Medicine Peer-Reviewed Publication 生成的人工知能(AI)によって駆動される臨床段階のバイオテクノロジー企業であるInsilico Medicineは本日、構造ベース創薬設計、スキャフォールドホッピングと集約的分子モデリングを組み合わせ、InsilicoのプロプライエタリーGenerative Chemistry プラットフォームであるChemistry42の生成化学手法によって強化された、新しい化学型の新規pan-KRAS阻害剤の開発を発表した。人工知能と人間の専門知識の共同努力により開発された候補化合物は、ナノモル上位レンジの効力でpan-KRAS阻害を実証した。結果は最近_ACS Medicinal Chemistry Letters_に掲載された。 Journal ACS Medicinal Chemistry Letters
17-Jun-2025 mRNAを標的組織に安定的に届けるために Innovation Center of NanoMedicine Peer-Reviewed Publication ポリプレックスミセル(PM)は、in vitroおよびマウスの血流中で構造的に安定だが、PMに内含するmRNAには、リボヌクレアーゼ (RNase) が作用し、PMから解離しなくてもin vitroおよび in vivoで分解してしまうことが知られており、PMの全身投与におけるRNase耐性の向上は、mRNA薬の大きな課題です。本研究では、RNaseからmRNAを保護できるPMの設計要因を特定しました。 ポリカチオンの構造と長さが、RNaseに対する安定性の必要因子です。 Journal Journal of Controlled Release Funder Japan Science and Technology Agency, Japan Agency for Medical Research and Development
16-Jun-2025 Insilico Medicine、オーバーサブスクライブされたシリーズE資金調達を完了、総調達額約1億2,300万ドルに到達 InSilico Medicine Business Announcement マサチューセッツ州ケンブリッジ、6月16日 — 臨床段階の生成人工知能(AI)駆動創薬会社であるInsilico Medicine(「Insilico」)は本日、シリーズE資金調達ラウンドの完了を発表し、投資家からの強い関心により当初目標を上回る総額約1億2,300万ドルを調達した。このオーバーサブスクライブされたシリーズEラウンドは、生成AIプラットフォームと社内の深い創薬能力を組み合わせて強化学習を継続的に向上させ、Pharma.AIを強化し、科学的イノベーションを推進するInsilicoの独自のデュアルエンジンビジネスモデルをさらに評価するものである。
10-Jun-2025 日本初、翼竜類の新属新種命名 Kumamoto University Peer-Reviewed Publication 日本の翼竜の記録は比較的少なく、白亜紀層からいくつかの断片標本が知られているにすぎません。この度、中国石河子大学 周 炫宇 博士、御船町恐竜博物館 池上 直樹 博士、ブラジルサンパウロ大学動物学博物館 ベガス ロドリゴ 博士、熊本大学研究開発戦略本部 技術専門員 吉永 徹 氏、元 熊本大学技術部 技術専門職員 佐藤 宇紘 博士、熊本大学大学院先端科学研究部 教授 椋木 俊文 博士、熊本大学 理事・副学長 大谷 順 博士、北海道大学総合博物館 教授 小林 快次 博士の研究チームは、御船層群産の翼竜化石標本を再検討し、CTスキャナーで得られたデータ等に基づいて、その系統学的位置づけを検証しました。その結果、この標本は日本産の翼竜としては、初めて新種として命名されるべきものであることがわかりました。また、この新種の翼竜はモンゴルのチュロニアン期〜コニアシアン期の地層から産出している未命名のアズダルコ科の翼竜と最も近縁であり、後期白亜紀後半に北米に生息していた大型翼竜ケツァルコアトルスと同じ系統に属する結果が示されました。 Journal Cretaceous Research Funder FAPESP, Willi Hennig Society
10-Jun-2025 Insilico Medicine、生成化学イノベーションの加速を支援するためAWS MarketplaceでNach01基盤モデルを開始 InSilico Medicine Business Announcement 生成人工知能(AI)に基づく臨床段階のバイオテクノロジー企業であるInsilico Medicineは本日、Amazon Web Services(AWS)上でのNach01基盤モデルの最近のリリースを発表しました。これはAWS Marketplace(あらゆる規模の企業がAWSパートナーからソリューションを見つけ、購入、展開することを支援するキュレーションストアフロント)を通じて利用可能です。この開始は、薬物設計のための高度なAIツールへのアクセス提供を目的とした、AWSとInsilico MedicineのPharma.AIプラットフォーム間の継続的なコラボレーションにおける重要なステップを表しています。Nach01は大規模言語モデルを活用して構造データと空間データの両方を処理します。両方の前身の強みを組み合わせて、Nach01は数百の多様なタスクを解決するよう設計されており、広範囲で包括的な化学知識を提供します。