熊本大学大学院先端科学研究部の速水真也教授らの研究グループは、韓国・台湾の共同研究者とともに、コバルトイオンが金属-金属結合によりつながった錯体分子「Co₃(dpa)₄Cl₂(dpa=2,2′-ジピリジルアミド)」が、量子ビット(スピン量子ビット)※1として機能することを世界で初めて明らかにしました。
本研究では、パルス電子スピン共鳴(EPR)法※2を用いてスピンの緩和特性を詳細に解析し、金属-金属結合をもつ分子でも比較的長いスピン寿命を保持できることを実験的に証明しました。
この成果は、分子を基盤とした量子コンピュータ材料設計の新しい方向性を示すものであり、将来的には量子情報処理技術やスピンエレクトロニクスの発展に貢献することが期待されます。